NBAの放映権とは?
NBAの公式発表、NBAの定款・細則、労使協定(CBA)、NBAが作成した労使協定の要点まとめ(CBA 101)で確認できる内容をもとにした、当サイト独自の解説です。
Summary
まず結論
- ・放映権は、試合をテレビや配信で放送・配信する権利で、NBAの大きな収入源の一つです。
- ・NBAは2024年7月、2025-26シーズンから2035-36シーズンまでの11年間、Disney・NBCUniversal・Amazonと全国向けの放映権契約を結んだと発表しました。
- ・全国・国際向けのテレビ契約の収入は全球団で均等に分けられ、放映権収入はサラリーキャップの計算のもとになるBRIにも含まれます。
ご注意:このページは一般的な解説です。契約の金額は、NBAの公式発表では公表されていないため掲載していません。契約内容は発表時点のもので、変更される場合があります。
What it is
放映権とは
- 試合を放送・配信する権利:NBAの試合を、テレビ、ラジオ、インターネットなどで放送・配信する権利です。
- リーグが結ぶ契約:全国向け・国際向けの放映権は、リーグが放送局や配信サービスと契約を結びます。
- 球団が結ぶ契約:球団も、自分の試合の放映について契約を結ぶことがあります。その契約は、リーグの規則やリーグが結んだ契約に従う必要があります(下の項目を参照)。
2025-26 to 2035-36
2025-26シーズンからの全国放映権契約
NBAは2024年7月24日、2025-26シーズンから2035-36シーズンまでの11年間の放映権契約を発表しました。Disneyとの契約を更新し、新たにNBCUniversal、Amazonと契約を結んでいます。
The Walt Disney Company
ABC・ESPN
- ・レギュラーシーズン:年間80試合(ABCで20試合以上、ESPNで最大60試合)
- ・NBAファイナル(独占)とクリスマスの全5試合
- ・プレーオフ1・2回戦の一部と、11年のうち10年でカンファレンス・ファイナル1シリーズ
NBCUniversal
NBC・Peacock
- ・レギュラーシーズン:年間最大100試合(NBCで50試合以上、Peacockで月曜日の試合など)
- ・オールスター(ライジングスター、オールスター・サタデー、オールスターゲーム)
- ・プレーオフ1・2回戦の一部と、11年のうち6年でカンファレンス・ファイナル1シリーズ
Amazon
Prime Video
- ・レギュラーシーズン:年間66試合(木曜日・金曜日の試合など)
- ・NBAカップの準々決勝以降と、プレーイン・トーナメントの全6試合
- ・プレーオフ1・2回戦の約3分の1と、11年のうち6年でカンファレンス・ファイナル1シリーズ
- 地上波での放送が増える:レギュラーシーズンで地上波(Broadcast TV)で放送される試合は、毎シーズン約75試合になると発表されています(それまでの契約では最低15試合)。
- 配信サービスでの視聴:全国向けの試合は、Prime Video、Peacock、ESPNの配信サービスで視聴できるようになると発表されています。
- 国際向けの配信:3社は、それぞれ一部の国・地域での配信も担います。Amazonは、NBA League Passの外部の配信先の一つにもなります。
※ 内容は2024年7月24日のNBAの発表にもとづく概要です。試合数は「約」「最大」などの表現を含みます。この発表では、契約金額は公表されていません。
Revenue
放映権収入の分配とサラリーキャップとの関係
- 全球団で均等に分配:NBAの細則では、ネットワーク・全国・国際向けのテレビ契約から得る収入は、全球団で均等に分けると定められています。
- BRIに含まれる:CBAでは、試合の放送・配信などから得る収入は、BRI(バスケットボール関連収入)に含まれると定められています。
- 選手の取り分とサラリーキャップ:選手全体の報酬はBRIの49〜51%の範囲に設定され、サラリーキャップは、その年度の見込みBRIをもとに計算されます。
Team contracts
球団が結ぶ放映契約のルール
NBAの細則では、球団が自分の試合の放映について結ぶ契約に、次の内容を入れるよう定められています。
- 著作権はリーグに:放映される試合の著作権は、リーグ(NBA)が持ちます。
- リーグの規則・契約に従う:球団の契約は、NBAの定款・細則や規則、リーグが結んだ放映契約に従います。
- コミッショナーへの提出:契約はコミッショナーに提出され、定められた条件を満たさない場合は、コミッショナーが承認しないことができます。
※ NBAの定款・細則は、NBA公式サイトで公開されている2018年10月版で確認しました。その後の改定は反映されていない可能性があります。
Related
関連ガイド
Glossary
関連用語
- 放映権(Media rights)
- 試合をテレビや配信で放送・配信する権利。リーグ全体で結ぶ全国・国際向けの契約と、球団が結ぶ契約がある。
- BRI(Basketball Related Income)
- 放映権料やチケット収入など、NBAのバスケットボール関連収入。選手の取り分やサラリーキャップの計算のもとになる。
- Revenue Sharing
- チーム間の収益分配の仕組み。全国向けのテレビ契約の収入の均等分配とは別の制度。
- NBA League Pass
- NBAの試合を配信で視聴できるNBAのサービス。新しい契約では、Amazonが外部の配信先の一つになる。
リンクのない用語の詳しいガイドは準備中です。
Official sources
公式一次資料
- NBA signs new 11-year media agreements with The Walt Disney Company, NBCUniversal and Amazon Prime Video through 2035-36 season ↗
NBA Communications(pr.nba.com) ・ 2024年7月24日公開
2025-26〜2035-36シーズンの全国放映権契約の内容(契約金額の記載はありません)
- NBA signs new 11-year media agreements with the Walt Disney Company, NBCUniversal and Amazon Prime Video through 2035-36 season ↗
NBA.com ・ 2024年7月24日公開
同じ発表のNBA.com掲載版
- National Basketball Association Constitution and By-Laws(PDF・英語) ↗
NBA ・ 2018年10月版
細則8.03:テレビ契約の収入の分配/細則9.01:球団の放映契約に必要な条項。NBA公式サイトで公開されている版で、その後の改定は反映されていない可能性があります
- 2023 NBA Collective Bargaining Agreement(PDF・英語) ↗
NBA ・ 2023年7月1日発効(2029-30シーズンまで)
第7条(Article VII)Section 1(a):BRI(バスケットボール関連収入)の定義
- CBA 101: Highlights of the Collective Bargaining Agreement(PDF・英語) ↗
NBA ・ 2024年11月作成
II.A(2):サラリーキャップの計算/IV:BRIと選手の取り分
このページは上記の公式資料をもとにした当サイト独自の解説です。協定の条文を転載・翻訳したものではありません。